「副腎疲労」チェック

前回のブログで、「副腎疲労」についてお伝えしましたが、今回は、副腎疲労が疑われる症状を、具体的に説明していきたいと思います。

さらに副腎の機能を低下させてしまう要因を考え、少しでも症状を軽減できる対策を考えていきましょう。

「副腎疲労」チェック

下記のようなものが、副腎疲労が疑われる症状です。

☑朝起きられない
☑寝ても疲れが取れない
☑やる気が出ない
☑何をしても楽しくない
☑ストレスに対処できなくなった
☑全てのことが億劫
☑コーヒーや栄養ドリンクが飲みたくなる
☑塩分を欲する
☑夕方頃から調子が出てくる
☑PMSや生理痛が強い
☑記憶力低下
☑性欲低下
☑ケガや病気が治るのに時間がかかる

いかがでしょうか?

一見、他人が見ると「怠けているのではないか」と思えてしまう症状も、実は「副腎疲労」の可能性もあります。

「朝起きられない、朝が苦手」という方は多いと思いますが、副腎が疲れているサインかもしれません。私たちは、朝方にコルチゾールというホルモンが分泌されることで目を覚まし、1日を活動的に過ごすエネルギーを生み出すことができます。

ですが副腎疲労の人は、朝にコルチゾールが出ないため、すっきり気持ち良く起きることが難しいです。そのため、コーヒーや栄養ドリンクを飲んで気合を入れている方もいます。

副腎疲労を引き起こす要因

副腎疲労を引き起こす要因となり得ることを、3つ挙げてみます。

  • 長期間に渡るストレス
  • 慢性的な身体の炎症
  • 悪い食習慣

ストレスと一言に言っても、様々なものが考えられます。不安や悩みなどの心理的要因、天候や騒音などの環境要因、職場や家庭環境などの社会的要因、病気や睡眠などの生理的要因といった、実に多くのものがストレスになり得ます。

これらのストレスは一時的なものであれば対処できますが、長期化することで身体に悪い影響が及びます。ストレスに対抗するためのコルチゾール分泌が多くなり、その分泌が長期化することで結果的に分泌が低下し、ストレスに対抗できなくなってしまいます。

身体の炎症は、少しイメージしづらいかもしれませんが、体内で小さな火種がくすぶっている状態です。目に見える炎症である怪我の場合は、出血や患部の腫れ等が起こり、治癒に向かいます。一方、肥満や腸内環境悪化などは、免疫反応である炎症を引き起こし、しかも慢性化するものです。こういった、体内での炎症が副腎疲労の原因となります。食生活の悪化により腸内環境が乱れ、便秘や下痢といった消化管の炎症は慢性化しやすい症状です。

その対策として何より食生活が重要です。

摂取する油の質、グルテン、カゼイン、食品添加物の摂り過ぎなども、身体へ大きな影響を及ぼします。一般的に料理で使われるサラダ油に含まれるリノール酸は、細胞膜の成分となり炎症物質を放出します。そしてグルテンやカゼインは腸の細胞バリアを破壊し、体内に異物を侵入させてしまいます。このような食生活を続けていると、身体は炎症体質となり、副腎疲労を引き起こす要因となってしまいますので気をつけましょう。