代謝アップに欠かせない栄養素、ビタミンとミネラル

痩せたいと思って、「代謝」を上げるために運動に励む方はいらっしゃいますよね?

また身体が冷える、疲れが抜けないといった症状のある方は、「代謝」が低いかもしれません。

この「代謝」とはどういったことを指すのか、そして代謝を上げるために必要な栄養について今回お伝えしていきます。

基礎代謝を上げて、効率良く

 「代謝」と聞いて、多くの方がイメージされるのは「基礎代謝」のことかと思います。

私たちは、日々心臓を動かし、脳を働かせ、体温を維持することで生きていますが、これらを行うにはエネルギーが必要です。

このような生命維持に必要なエネルギーを生み出すことを「基礎代謝」といいます。

基礎代謝の20%は骨格筋、つまり身体を支える筋肉によって生み出されますので、筋肉が多い程代謝が上がります。

さらにこれらの日々の活動は、夜眠っている時にも行われますので、基礎代謝を上げることは、効率よくエネルギーを生み出すことにつながります。

そもそも代謝って?

代謝とは基礎代謝だけではなく、私たちの体内で生じる全ての化学反応とエネルギー変換のことを指します。

例えば、食事から摂取した食物を消化する過程も代謝です。食べたものはそのまま私たちの身体になるわけではなく、お肉を食べた場合、消化という作業で細かく小さな分子に分解した上で吸収されます。その後、一度分解されたものから再び、一人ひとりに必要なタンパク質が合成されて身体がつくられます。

さらに作られたエネルギーを使って、自分の身体を動かすことも代謝とよばれます。 

代謝に必要なビタミンとミネラル

では、どうしたら代謝が上がるのかを考えていきましょう。

まず1つ目は、基礎代謝を上げるための方法として運動が上げられます。

運動をすることによって、骨格筋量が増加をすれば、基礎代謝は高まります。

そして2つ目は、基礎代謝以外の代謝を上げるために、ビタミンやミネラルを十分量摂取することが大切です。なぜなら代謝という化学反応が行われる過程で、その反応を促進させるために、ビタミンやミネラルが欠かせないからです。

例えば糖質からエネルギーを生み出す時にはビタミンB₁が必ず必要で、さらにマグネシウムや鉄といったミネラルも欠かせません。逆にいえば、これらが無ければ代謝が進まずにエネルギーをつくり出すことができません。

そのため痩せようと思って、食べる物を減らしたり、質を落としたりすると、代謝が進まないためエネルギーを生み出せず、結果として痩せないといったことになります。

まとめますと、代謝を上げるためには適度な運動とバランスの良い食事、特にミネラルとビタミンを多く含む食品を積極的に摂るなどを心がけることが大切です。