中性脂肪は低すぎても良くない⁉︎

血液検査で、中性脂肪の数値を見ることがあると思います。一般的な健康診断では30149mg/dlが基準値とされ、150mgを超えると脂質異常症と呼ばれます。これは病気のリスクを抱えた状態となり、食生活の見直しや運動が必要となります。

一方、意外と知られていませんが、数値が低い場合も大きな問題があるのです。

中性脂肪の大事な役割

中性脂肪というと「少なければ少ない方が良い」と思う方もいるかもしれませんが、中性脂肪にはとっても大切な役割があります。中性脂肪とは、エネルギーが貯蔵されたカタチです。

私たちは常に食事をしているわけにはいきませんから、エネルギーを溜めておけるシステムを備えているのです。食事をしている時は、食材から摂取する糖質、脂質、たんぱく質を基にエネルギーを生み出します。

そして、今すぐに使わない分は、中性脂肪として身体に貯金しておきます。皮下脂肪や内臓脂肪といわれるように、こういった場所にエネルギー源を蓄えておけるのですね。そしてエネルギーが必要な場面で、中性脂肪を分解してエネルギーをつくり出します。

中性脂肪が低い状態とは?

中性脂肪の基準値は30149mg/dlですが、範囲が広いですよね。病気を分子レベルで考える分子栄養医学の観点から見ると、空腹時の採血で70mg以下の場合は、数値が低めです。

中性脂肪が低い原因としては、以下のようなことが考えられます。食事制限、過度な運動、肝機能などの疾患、そして低血糖です。そもそも食事量が少なければ、その時のエネルギーをつくることに手一杯で蓄える余裕がありません。過度な運動はエネルギーの消費量が多いため、脂肪を燃焼しています。

そして中性脂肪は肝臓でつくられ貯蔵されるので、肝機能が心配な方は病院の受診もご検討下さい。

今回特にお伝えしたいのは「低血糖」です。中性脂肪が70mg以下の場合は、低血糖であるひとつの指標となります。こういった方は「疲れやすい」「やる気が起きない」「なんとなく体調が良くない」といった症状を訴えることが多いです。加えて、甘いものが欲しくなったりします。

低血糖が身体に及ぼす影響

低血糖は、身体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。先程お伝えしましたが、中性脂肪が少ないということは、身体にエネルギーを溜めておけないということです。

そのため、食事をしていない時間はエネルギーがつくり出せないのです。すると、即効性のあるエネルギー源であるチョコレートなどの甘いもの、糖質を欲します。

そして、その摂取した糖質からつくられるエネルギーが切れれば、ダルさ、疲れ、やる気の減少といったことが起こります。中性脂肪の数値が適正値の方であれば、食事をしていない時も、蓄えられている脂肪をエネルギーに変えて活動することができます。

さらに良くないことに、脂質をエネルギーに変えられない場合、タンパク質、つまり筋肉などを材料にしてエネルギーを生み出そうとします。筋肉が分解され、筋力は弱くなり、身体を壊していきます。

このように、中性脂肪の数値が低いことは体調不良を引き起こしますので、目安として70mgを切っていないか確認してみてください。

あわせて、日頃のご自身の体調を確認して、不安なことがあれば、ドクターや専門家に相談してみてくださいね。