下がり過ぎも良く無い「血糖値」

糖質は私たちに重要なエネルギー源であり、血中には常に糖が流れています。一定量を保つために、私たちの身体には様々な機能が備わっています。ですが、その機能がうまく働かずに、糖が増えすぎたり、逆に少なすぎたりすると、慢性疾患や体調不良へとつながってしまいます。

血糖値とは

血糖値とは、血液中の糖(グルコース)の量のことです。私たちの血中には一定の範囲量で糖が流れており、その量を維持するべく様々なホルモンが分泌されています。

健康診断の血液検査で測定されている方も多いかと思いますが、70130mg/dlの量が適切とされています。食事から糖を摂取することで食後には血糖値が上がり、その後インスリンが分泌されて血糖値が下がります。

糖質を多く摂取したことにより血中に糖が溢れ、血糖値を下げてくれるインスリンの効き目が悪くなってしまうと、血糖値が下がらず糖尿病へとつながってしまいます。

血糖値は、上がり過ぎも下がり過ぎも良くない

血糖値は上がり過ぎはもちろん良くありませんが、下がり過ぎも体調不良につながります。健康診断では見抜かれないことが多いですが、実は低くなっている方も多いです。その理由は下記のものが挙げられます。

理由1 糖の貯金が少ない
理由2 糖をつくり出す能力が低下している

まず1つ目の理由は「糖の貯金が少ない」です。私たちにとって糖は必要不可欠なものなので、筋肉や肝臓に蓄えています。食事をしていない時は、体内に糖が入ってきませんので、この蓄えられている糖を取り崩して血中に送り出します。ですが筋肉が少なかったり、肝臓の機能が低下していたりする場合、貯金が少なく取り崩せないことがあります。

2つ目の理由は「糖をつくり出す機能が低下している」です。食事からの糖が無くなり、貯金されていた糖もなくなった場合、今度は体内の糖以外のものから糖をつくり出します。ですが糖をつくり出すためには、専用のホルモンや酵素が必要なため、つくり出すのが苦手な場合があります。栄養が足りていなかったり、肝臓の機能が低下していたりすると、糖をつくり出せずに血糖値が低下してしまいます。

血糖値が低い状態は、身体にとって危機的状況です。そのため血糖値を上げるためのホルモンが過剰に分泌され、イライラしたり、感情が不安定になったり、時には手足が震えるといった症状が引き起こされます。

血糖値のコントロールのために

血糖値が正常であれば、1日の生活を通して一定の範囲内に保たれます。しかし、乱れた生活習慣の影響で血糖値が急激に上昇すると、細胞から有害な活性酸素が発生して、血管の動脈硬化の原因になる場合があるため、血糖値の急上昇や急降下を防ぐことが必要です。例えば空腹が続いた後に、突然、丼ぶり一杯のご飯を食べてしまうと、血糖値が急上昇してしまいます。

そのため、まずはしっかり3食食べて、食事と食事の間隔が空き過ぎないようにすること。そして食事の時は野菜など副菜から食べて、血糖値の上昇を緩やかにすることがおすすめです。