美しくなるには「質の高い睡眠」を
「睡眠不足はお肌の大敵」なんて言葉があるように、睡眠は美容には欠かせない要素のひとつです。
睡眠はその他にも、頭の中を整理して記憶を定着させたり、免疫機能を高めたり、細胞を修復させたりといった作用もあり、健康のためにも重要な要素です。
しかし一般成人の約21%が睡眠障害と言われるくらい、睡眠のトラブルを抱えている方が多いこともまた事実です。
「なかなか寝付けない」「睡眠が浅いと感じる」「しっかり寝ているはずなのに疲れがとれない」など、様々なお悩みの声をよく耳にします。
美容のため、そして何より健康のため、質の高い睡眠がとれるよう日々の生活を整えていきましょう。
睡眠の役割とは?
寝不足だと「化粧のノリが悪い」「目の下のクマが消えない」「ぼーっとして頭が働かない」「些細なことでイライラする」といった体調不良を、誰しも一度は実感したことがあるのではないでしょうか?
睡眠の役割をいくつか挙げてみましょう。
- 疲労を回復させてアンチエイジングを促す
- 老廃物を排泄させるデトックス効果
- 免疫力の向上
- 自律神経のバランスを整える
- 食欲を調節し肥満を予防
- 脳を整理して記憶の定着
この他にも睡眠が果たす役割は多岐に渡ります。
さらに睡眠は、肥満や高血圧・糖尿病に加えて、認知症やがん等の病気とも関係があると言われており、やはり質の高い睡眠というのは、日々の健康に欠かせません。
多くの方が抱える睡眠トラブル
睡眠のトラブルというと「眠れない」といったことがイメージされやすいかと思いますが、様々なものがあります。
- 寝付きが悪い
- 眠りが浅い
- 夜中に目が覚めてしまう
- 悪夢にうなされる
- 歯ぎしりや食いしばりがある
- 寝違える
- しっかり寝ても疲れがとれない
- 朝から肩こりや腰痛、背中の張りなどがある
- 食欲がなく、朝ご飯が食べられない
- 日中、突然眠気に襲われる
一見、睡眠とは関係無さそうに思える症状でも、実は良い睡眠がとれていないために起きている可能性があります。
睡眠障害を引き起こす要因は、大きく5種類あるといわれます。
- 心理的要因:ストレスや悩み、大切な人との別れなど精神的なもの
- 生理的要因:シフト制勤務、寝室の温度等の環境的なもの
- 身体的要因:痛みや痒み、腹痛や発熱などの身体症状に伴うもの
- 精神医学的要因:うつ病や統合失調症、アルコール依存症などの医学的なもの
- 薬理学的要因:降圧剤や抗がん剤、ステロイド、さらにカフェインなどの摂取によるもの
睡眠トラブルはこうした様々な要素が複合して起こり、寝不足や身体の不調が数日に渡って続いてしまうと、お肌などの美容トラブルだけではなく、健康状態に悪影響を及ぼしてしまいます。
「質の高い睡眠」のために必要なこととは?
睡眠トラブルで悩んでいる方は、睡眠外来などで専門の医師に相談することをオススメしますが、まずは下記のようなことも試してみてください。
- 生活リズムを整える
- 朝太陽の光を浴びる
- なるべく毎日同じ時間に起きる
- 栄養バランスの良い食事をする
- 決まった時間に食事を摂る
- できるだけストレスを避けて、リフレッシュする
- 枕やベッド、寝室の環境を整える
- 寝る直前には、スマートフォンやパソコンの使用をやめる
- 日中は適度な運動をする
私たちの身体には生体リズムがありますので、できるだけ毎日同じ時間に起きて太陽を浴び、3食しっかりバランスのとれた食事をしましょう。
日頃の習慣で睡眠スイッチのオンとオフがしっかり切り替えられますし、眠りをさそうメラトニンというホルモンは、タンパク質やビタミン、ミネラルからつくられます。
私たちは人生の3分の1程は眠っています。
それだけ睡眠が必要であり、日中のパフォーマンスを高めてくれるとても重要な時間なのです。
仕事や勉強が忙しいとつい睡眠時間を削ってしまいがちですが、そんな時こそしっかり眠りましょう。
翌日は素敵なあなたで、最高の1日が始まるはずです!