低血糖の原因と対策
このブログでは低血糖について何度かお伝えしていますが、低血糖を改善することは、ダイエットにも、体調不良改善にも、お仕事のパフォーマンスアップにも、プラスになります。
今回は、なぜ低血糖になってしまうのか、その原因と対策についてみていきましょう。
低血糖になる2つのパターン
まず、低血糖とは、血糖値が下がり過ぎてしまう状態のことです。
血糖値が下がり過ぎると、身体は危険と判断して、血糖値が上がりやすい糖質を欲したり、アドレナリンを分泌させたりすることで血糖値を上げようとします。すると、イライラしたり歯を食いしばったり、肩こりや腰痛といった症状が出ることもあります。
では、なぜ低血糖状態になってしまうのか。
これは大きく2つのパターンが考えられます。
まず1つめは「インスリンの出過ぎ」です。インスリンは、食事で摂取した糖を細胞内に取り込むことで血糖値を下げるはたらきをもっています。このインスリンの量が多ければ、血糖値は急激に下がってしまいます。
2つめは「血糖値を保つ仕組みがはたらいていないこと」です。血糖値は高過ぎても低すぎても問題であり、一定の値を保つ仕組みが存在します。
私たちの体では食事を摂ることで一度血糖値が上がり、徐々に下がっていき、一定のところで止まり、また食事をすると上昇するといった繰り返しが起きています。ですが、この機能がはたらかずに、一定値よりも下がってしまう場合は低血糖となります。
低血糖の対策
では、先に挙げた2つのパターンでの、低血糖対策を考えていきましょう。
1つめの「インスリンの出過ぎ」については、「糖質の摂取を控える」ことが望ましいでしょう。糖質を摂り過ぎると、インスリンをたくさん分泌させて、血糖値を下げようとしますので、食事を見直すことが必要です。
例えばご飯の大盛り、ご飯とラーメンのような炭水化物×炭水化物といった食事、甘いスイーツの食べ過ぎ等は、インスリンの過剰分泌を招きます。糖質の量を減らすことで、適量のインスリン分泌に抑えましょう。あわせて、適度な運動も必要ですね。桜を見に、是非お散歩してみましょう!
そして2つめの「血糖値を保つ仕組みがはたらいていないこと」については、原因がいくつか考えられます。
まずは、筋肉の量が少ない、肝臓の機能が低下していることです。私たちは、食事をしていない時にも糖が供給されるように、筋肉と肝臓に糖を蓄えています。
ですが、筋肉の量が少ないヒトや、肝臓の機能が低下している場合は、溜めておける量が少ないため、血糖値を保つことができません。
さらに、いわゆる「副腎疲労」の状態で、コルチゾールが分泌されていない場合にも血糖値の維持が難しくなります。血糖値維持にはコルチゾールが必要ですが、疲労症状が強く、コルチゾールを分泌する副腎が機能低下を起こしていると、血糖値が維持できません。
こういった副腎疲労では、朝起きられない、寝ても疲れがとれない、常にカフェインを飲んでいる、覇気がないなど、様々な体調不良を抱えている方が多いです。
こういった方は、まずは、こまめに糖質を摂ることで血糖値を維持することが必要です。その際には、チョコレートなどの甘いものは逆効果となります。小さいおにぎりや干し芋、甘栗といった良質な糖質を摂取しましょう。
それと同時に、ご自身の疲労の原因を考え、体力の回復や体調維持に努めましょう。