キレイをつくる「タンパク質」
「キレイ」をつくるには、食事からの栄養が欠かせません。
引き締まったボディライン、潤いのある肌や髪といった外見の美しさに加えて、精神的な落ち着きや安定といった内面の美しさも、普段の食事から得られる栄養を元につくられます。
特にタンパク質は、美しさの土台をつくる上で欠かせない栄養素です。
身体をつくるタンパク質
私たちの身体を支えてくれる筋肉は、タンパク質を多く含む繊維の集合体です。
筋肉を付けたいと日頃からプロテインを摂取している方も多いと思います。
そして筋肉だけではなく、皮膚や骨を構成するコラーゲン、髪や爪をつくるケラチンもタンパク質のことを指します。
私たちの身体の隅々にタンパク質が必要です。
食物から摂取したタンパク質は、一度体内で分解されてアミノ酸になり、そのアミノ酸が再びタンパク質に生まれ変わり、身体の各部位に使われます。
タンパク質の摂取が少ないと材料が足りないので、適度に筋肉の付いたボディラインやキレイな髪や爪を生み出すことは難しいです。
こんなところにもタンパク質⁉︎
筋肉や髪、爪などはタンパク質からできているというお話をしましたが、タンパク質が必要としているのは、外から見える部分だけではありません。
タンパク質は体内で働きをもつ物質であり、食べた食物を分解してくれる消化酵素、栄養や酸素を運んでくれるヘモグロビンやアルブミンなど、体内では様々な機能をもったタンパク質が活躍しています。
また、セロトニンやメラトニン、GABAといった物質を聞いたことはありませんか?
これらは「神経伝達物質」と呼ばれ、私たちの感情を生み出すものですが、実はタンパク質からつくられています。
セロトニンは「ほっ」とするような小さな幸せ感を生み出し、メラトニンは眠気を誘い質の高い睡眠をもたらし、GABAは脳をリラックスさせるといった働きをもちます。
つまりタンパク質を摂取することは、ココロの安定にもつながります。
タンパク質はどのくらい必要か
では、具体的にどのくらいの量のタンパク質を摂れば良いのでしょうか?
厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020」によれば、18歳以上の女性では1日の食事から50gのたんぱく質摂取が推奨されています。
タンパク質量は卵1個で約5~6g、焼き魚などに用いられる魚の切り身1切れで約20g、鶏肉や豚肉など、肉類100gも約20gです。
基本的に毎食の主菜としてお魚やお肉を食べていれば、大きく不足することはないかと思います。
しかしダイエットをしようと朝食を抜き、お昼はサラダと春雨ヌードルだけで済ませるなどの食生活を繰り返していると、摂取量が足りなくなります。
人によってはタンパク質を摂取した後は「お腹が張る感じ」や「ガスが溜まる」等の症状がある方もいるかもしれません。
こういった方は腸内環境が悪化しており、タンパク質を消化吸収できる状態ではないことが考えられます。
まずは善玉菌の餌になる食物繊維や納豆、みそ汁などの発酵食品を摂る事で腸内環境を整え、それからしっかりとタンパク質を摂取することで「キレイ」な身体をつくっていきましょう。