キレイは「お腹の中」から

 これまでタンパク質やビタミン、ミネラルのお話をしてきました。これらの栄養を摂ることはもちろん大切ですが、キレイな身体をつくるためには、腸内環境を整えることもとても重要なんです。

じつは腸内環境が悪いと、せっかく食べた食物の栄養素が体内で使われなかったり、本来は排泄すべき異物が体内に入り込んだりなんてことが起きてしまいます。

キレイになるためにお腹の状態から改善していきましょう!

腸内環境悪化のサイン

繰り返しになりますが、キレイな身体をつくるには腸内環境がとても重要です。

こんな症状がある方は腸内環境が悪化しているかもしれません。

  • 便秘や下痢
  • お腹が張っている、膨満感がある
  • ガスが出る

ちなみに便は毎日出ることが正常です。特に女性は便秘の方が多く、3日に1回程の便通が普通になっている場合がよくありますが、それは立派な便秘です。排泄物が長期間体内にあると、悪い菌を発生させ有害物質をつくりだしてしまいます。

上記のような症状がある方は、まずは腸内環境を整えましょう。お腹の状態を良くするだけで、代謝がまわり始め、肌ツヤや潤いがアップするかもしれませんよ♪

腸内環境が悪いと、こんな影響が

腸内環境の悪化は身体に様々な悪影響を及ぼします。

  • 食事から摂取した栄養が体内に吸収されない
  • 腸内のバリア機能が働きにくくなり、異物が体内に入り込む
  • 幸せホルモン「セロトニン」が作られにくくなる
  • 免疫力が低下をする

私たちが食べたものは消化酵素などの働きにより、細かく消化されて吸収できる状態になってはじめて体内の栄養として使われます。

しかし消化酵素が十分に出ずに消化が不十分な状態だと、栄養素は吸収されません。それだけではなく、腸内環境が悪化していると、本来は異物として排泄されるべき未消化のものが体内に入り込み、免疫力を低下させてしまいます。

つまり、いくら栄養バランスの摂れた食事をしていたとしても、腸内環境が悪ければその栄養は意味のないものになってしまいます。

キレイのために、まずはお腹の状態を改善する

キレイな身体をつくるために、お腹の状態を良くすることが何よりも重要です。

このようなことを心がけてみましょう。

  • 小麦製品に含まれるグルテンや乳製品に含まれるカゼインを控える
  • 食物繊維を積極的に摂る
  • 食事はゆっくり、よく噛んで、時間をとって食べる
  • ストレスを回避して、身体をリラックスする時間をつくる

小麦製品に含まれるグルテン、乳製品に含まれるカゼインは、腸内環境を悪化させてしまうので、できる限り控えることをおススメします。そして腸内細菌のエサとなる食物繊維を積極的に摂りましょう。

さらにストレスを無くしたり、ゆっくり楽しく食事したりすることも大切です。食べ物を消化吸収するのは、自律神経の副交感神経の役割です。身体が緊張した状態で食事をしても交感神経にスイッチが入ってしまい、栄養を吸収するモードになりません。仕事の片手間にサンドイッチを頬張るなんてことはせずに、しっかり食事の時間を取り、消化する時間をつくりましょう。