ストレスと睡眠の関係とは
こんにちは。
分子栄養学認定カウンセラーの千野ひとみです。
今日は、ストレスと睡眠の関係をお伝えしていきます。
ストレスとは
私たちは、「ストレス」という言葉を日常的に使っています。
「仕事のストレスが~」とか「ストレスが溜まってやけ食いしちゃう」とか「ストレスのせいで眠れない」などなど・・・
そもそも「ストレス」とは、外部から何らかの刺激を受けた時に生じる緊張状態のことをいい、下記のようなものがあります。
環境要因:天候や騒音
身体的要因:病気や睡眠不足
心理的要因:不安や悩み
社会的要因:人間関係、仕事の忙しさ
私たちがよく使うストレスは、心理的、社会的ストレスのことを指すことが多いですが、実は様々なものがストレスを感じる要因になるんです。
ストレスを感じた時の身体の反応
ストレスを感じた時、私たちの身体ではどんな反応が起きるでしょうか?
緊張して汗をかいたり、呼吸が速くなったり、口が渇いたり・・・
さらにストレスが強くなると
イライラして八つ当たりをしたり、お酒で忘れようとしたり、仕事に行きたくなくなったり・・・
きっと思い当たることがあると思います。
これらは、私たちが身を守るための行動です。
では、体内どんなことが起こっているのでしょうか?
ストレスを感じると、自律神経のうち、交感神経が優位になります。
交感神経は、心拍数を増加させたり、腸の働きを抑えたりする働きがあります。
さらに、ストレスを感じた脳からの指令により、副腎という臓器から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
このコルチゾールは、ストレスに対抗するためのホルモンで、エネルギーとして必要な糖をつくり出したり、身体の炎症を抑えたりといった働きがあります。
これらの反応により、ストレスと戦います。
ストレスが続くと、朝起きるのが辛くなる
ストレスは、一時的なものであれば問題ありません。
転んでケガをした、溜まった仕事を今日で片づけた、友達とケンカをしたけど仲直りした・・・
ですが、ストレスが長引くと身体には大きな負担となります。
先程お話した、
交感神経にスイッチが入りっぱなし
コルチゾールが出っ放し
になってしまうんです。
すると、食事をしても消化吸収がうまくできなかったり、身体が緊張状態で眠りに付けなかったり、コルチゾールを出してくれる副腎が疲弊してきます。
このコルチゾールは、1日の中で分泌量が変化するホルモンで、朝に最も多く、夕方にかけて減少し、夜にはほとんど出なくなります。
逆に言うと、朝にコルチゾールが出ることで、「今日も元気に働くぞ!」と気持ち良く起きることができるんです。
そのため、長期間に渡るストレスを受けていると、副腎の機能が低下し、コルチゾールが分泌されずに、朝起きられないといったことが起こります。
そのため、長期間に及ぶストレスからは回避することが大切です。